こんにちは!てらはる(@namaaaz)です。
私は本が好きです。
とは言っても、元々は「読むよりも断然コレクションしたい派」でした。
本屋で自分を変えてくれそうな素敵な本を見つけては、家の本棚にコレクションして満足していました。
本は読んで実践するのが大事なのに…。今となってはお恥ずかしい限りです。
そんな性分なので、コレクションができない図書館の本は、私にとって全く魅力的ではありませんでした。
私の図書館歴は短く、中学・高校生のとき試験勉強をするために通っていた程度。
勉強をするために通っていたので、図書館にある大量の本たちには目もくれず、勉強スペースで黙々と宿題をやっていました。
大学進学後は図書館から足が遠のき、なんと10年近くずっと図書館に行っていませんでした。
そんな私が無職になり、時間がたっぷりできたので、最近ようやく図書館に通うようになりました。
こんなに最高の施設をなぜ今まで使っていなかったんだ…。
と後悔したので、今回は「図書館=脳の筋トレができる無料のスポーツジム」と思った理由について、自分の考えをまとめていきたいと思います。
あなたが買ったその本、すぐに読みますか?
あなたは本屋で本を買い、家に帰りました。すぐにその本を開きますか?
おそらくかつての私のように、放置してしまう人が多いのではないでしょうか。
それは何故でしょうか?
子供の頃、母に本屋で買ってもらったゲームソフト。 一秒でも早く家に帰ってプレイしたくて、車の中で説明書を読んでワクワクする。 さっきも見たのに、何回もゲームソフトの裏を見て、ケースを開けたり閉めたりする。 家に帰ったらすぐさまテレビに向かい、そのまま何時間もプレイして、母に怒られる。
そんな経験はないでしょうか?
私はすごく心当たりがあります。
ゲームキューブの「牧場物語」を買ってもらって、めっちゃ牛のお世話したもん。
でも大人になるにつれて、段々とそんなワクワクを感じなくなってしまいました。
「やりたい」よりも「やらなきゃ」を優先していませんか?
ゲームも本も同じで、子供の頃はシンプルに「やりたい」という気持ちを大事にして行動していたはずです。
しかし成長していくと、人生に「やらなきゃ」が増えてきます。
受験勉強、資格試験、就職活動、結婚、子育て、介護…。
そんな自分の悩みを解決するための手段として、やらなきゃいけないことをやるために、私たちは本を買います。
「いつでも読めるし、読むのはまた今度でいいか…。」
と本を積んでしまうのは、その本にワクワクしないから。
つまりは、本当に興味がある本ではないからではないでしょうか。
お金かけてワクワクしない本を買い揃えることは、本当に必要でしょうか?
あなたが買ったその本、繰り返し読みますか?
購入した本の中で、気に入って何度も読み返す本は何冊ありますか?
私には好きな本はありますが、そこまでリピートする本は現状1冊もありません。
漫画ですら、1回読んでストーリーが分かったら満足してしまうため、2回以上読み返すことはほとんどありません。
また私の好きな漫画はどれもアニメ化しているので、漫画ではなくアニメを何度も見返すことの方が多いです。
進撃の巨人は特に大好きで、何度も見直してる。
エルヴィン団長かっこいい。
自分のバイブルのような本に出合えたら、また気持ちが変わってくるとは思います。
でも今は、何度も読み返したくなるか分からない本をむやみに買って、本棚のスペースを埋める気にはとてもなれません。
だって結局、時間が経ったらその本に少しの興味もなくなって、結局メルカリで売ることになるから。
パッケージのキラキラ感や、購買意欲を掻き立てられる書店の魔法に惑わされ本を買っても、内容を読みつくして自分のものにしなければ意味がありません。
「死んだ本」と関わる習慣は、いつかあなたを本嫌いにする
- 数年前に買ったけど、一度も読まないまま興味がなくなってしまった本
- 必要だと思って読んでみたけど、なかなか読み進められなくて放置している本
- おすすめされて買ってみたけど、やっぱり興味がなくて売ってしまった本
このような「死んだ本」と関わる習慣を続けていると、あなたはいずれ本が嫌いになってしまいます。
「せっかく買ったのに、全然読まずに売っちゃって自分はダメな人間だ…。」
「この本が気になるけど、買ってもどうせ読まないんだから辞めよう。」
「本屋に行くのは辞めよう。」
そうやってどんどん本との距離が生まれ、いつしか気軽に本を開くことすらしなくなっていきます。
私もそうしてずっと本と関わらない生活を送ってきました。
本を読むことは、著者の人生がかかったテーマについて、著者と1対1で対話する、非常に濃密なコミュニケーション
最近私は本をたくさん読むようになって、本に対してそのような感想を持つようになりました。
ネットよりも本を読んだときの方が、圧倒的に内容が心に響くことが多かったからです。
そのような濃密なコミュニケーションを諦め、本と仲違いした生活はこれでもう終わりにしませんか?
図書館の本で失敗しても罪悪感がない
今まで本を買って何度も挫折感を味わっている人に、図書館をおすすめします。
当たり前ですが、図書館は無料です。
パッケージに惹かれて借りた本を結局読まなくても0円。
悩みを解決したくて借りた本が、結局面白くなくて返しても0円。
「人気の本だから学びがあるかも?」と思って借りた本から結局何も学べなくても0円。
借りても結局返すので、失敗してしまっても本への罪悪感が溜まりません。
これが購入した本だったら、本棚を見るたびに
「読まなきゃ…」と義務感と罪悪感を募らせることになります。
図書館に行くと精神と時の部屋に入れる
図書館に行くとあっという間に時間が過ぎて、帰り道はとても充実した、なんとも心地よい幸せな気持ちになります。
そう、私にとってはまるで「精神と時の部屋」なのです。
精神と時の部屋は外界とは完全に隔離された空間であり、地球での1日が1年間になります。
重力は10倍、空気は4分の1、気温は50度~マイナス40度まで変化する過酷な環境です。
しかし、この過酷な環境は修行をするにはもってこいで、精神と時の部屋に入った悟空達は大幅にパワーアップしています。
精神と時の部屋の重力や気温、時間の流れなどの設定まとめ【ドラゴンボール】 – ドラエト (dragonball-etc.com)
図書館に入ると、急に重力を10倍感じる訳ではないけどね(笑)
図書館に入ると、実物の本が棚で所狭しとひしめき合って、人が一生かかっても読み尽くせないほどの本に圧倒される。
その中から気になった本を集め、座席に腰をかける。
本を開くと、現実はまるで眠ったような静けさに包まれ、時が止まる。
私は本の世界に入り込み、文字の渦に身をゆだねる。
世界を旅し、著者と対話する。
新たな発見と教訓を得て、時には自分の甘さに打ちのめされ、果てしない空想で夢が膨らむ。
閉館のチャイムが鳴り、時を忘れて熱中した私はハッと現実に呼び戻される。
辺りはすっかり暗くなり、その帰り道で私は思う。
今日も良い修行ができたよ…ベジータ…。
そういうことなのです…。
一人で行っても多くの発見がありますが、誰かと行くとさらに図書館は楽しいです。
個人的にはディズニーデートよりも、図書館デートがしたい。
図書館に行くと自分の好きを増やせる
インターネットの場合、能動的に検索ワードを入力する必要があります。
最近はYouTubeのおすすめや、Googleニュースの最適化表示などがありますが、それはGoogleが勝手に分析して表示しているだけです。
あなたの好みとは違っている場合も多いですし、表示する画面にも限界があります。
それに対し図書館の場合は、ただ通路を歩いて本棚を眺めるだけで、スマホの画面より圧倒的に多くの情報が入ってきます。
今まで自分が全く関心を示していなかった分野についても、
「ちょっと読んでみようかな」と興味をそそられることも往々にしてあります。
つまり、図書館に行くと自分の好きを増やせるのです。
「図書館に行かなきゃ」は自分を育てる
図書館を利用しない理由の一つとして「借りた本を返しに行く必要がある」というものがあります。
たしかに、まだ読み切っていない本を返すのは気が引けますし、
せっかく付箋をつけたのに全て外して本を返却するのも無駄な気がすると思います。
ですが、そんなあなたにもう一度聞きます。
その本、繰り返しまた読みたいですか?
もしYesなら本を返却した後、すぐにAmazonで注文すればいいことですし、Noであればお金を無駄にせず、他の重要なことにリソースを割けることになります。
また、図書館に行かなければならないという強制力は自分を育ててくれます。
というのも重い腰を上げて図書館に行けばまた「精神と時の部屋」に入って修行ができるからです。
嫌でも強制的に本に触れる図書館というのは、例えばこんなイメージ。
「せっかく契約してるんだからジム行くかぁ…。筋トレしたいけど面倒だから水汲むだけでいいや。」
そう言ってちゃんとジムに行く人って、ジムに着いてみたら水汲みだけでなく、意外と筋トレも始めるんですよね(笑)
むしろ図書館は厳密に守るべき期限がある分、ジムよりも強制力が強くて長続きしそうです。
まとめ:図書館はスポーツジム。脳の筋トレをしよう!
図書館で本に触れることで、自分を知り、自分の思考を鍛えられるという話をしました。
ただし、もちろん図書館にない本も世の中にはたくさんあるので、借りたい本がなかった場合、書店やメルカリで本を購入するのは大いにありだと思います。
でもそうではなく、あなたが読みたい本がもし図書館に確実にある人気の本だとしたら、
今読みたい本が特になく、最近新しい発見をしていないのだとしたら、
暇つぶしがてら一度近所の図書館に足を踏み入れてみたらどうでしょうか?
そうすれば、きっと今まで見えなかった景色が見えてくるはずです。
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