【体験談】毎回健康診断A判定の私が血栓症になった話【深部静脈血栓症】

健康

こんにちは、てらはるです!久しぶりのブログ更新になります。

寒い日が続いていますが、皆様元気にお過ごしでしょうか?

私はタイトルの通り血栓症になっていしまい、中でも「深部静脈血栓症」と診断されたため、去年から病院に長期入院しています。

今も病院のベッドでブログ記事をしたためているのですが、病気を経験して色々と思うところがあったので、今回は血栓症について話したいと思います。

書いた人:てらはる

✅自然が大好きな自転車系YouTuber

✅社畜エンジニアとして製品開発に勤しむ

✅夢は地元の山梨でサイドFIREすること

本内容はYouTube動画でもお話しています。是非見てみてください!

深部静脈血栓症とは

どんな病気?

深部静脈血栓症イラスト – No: 22550669/無料イラストなら「イラストAC」 (ac-illust.com)

深部静脈血栓症」というと、よく知らないし禍々しい名前だな、という印象を受けますが、つまりは皆さんが聞いたことがあるだろう「エコノミークラス症候群」のことです。

窮屈な座席で長時間同じ姿勢のままでいると、血の流れが悪くなり血管の中に血のかたまりが作られ、そこに痛みや腫れが生じることがあります(深部静脈血栓症)。

血のかたまりがはがれ、肺の血管につまると、胸が痛い、呼吸が苦しいなどの症状をおこします(肺塞栓症)。

肺塞栓症は、程度が重いと死亡する可能性もある重大な病気です。

FORTH|お役立ち情報|ここに注意!海外渡航にあたって|怖い!エコノミークラス症候群

何が原因?

下記のような状態のときに、発症リスクが高いとされています。

静脈の内側の壁に傷がある状態

 ☞骨折などの大怪我や手術の後など

血液が固まりやすくなっている状態

 ☞妊娠中や出産後、ピルやステロイドなどの薬を内服中、先天的に血液が固まりやすい病気など

血液の流れが滞っている状態

 ☞長時間動いていない状態、高齢者など

私が血栓症と診断されるまでの経緯

最初は腰痛と左股関節の違和感

2022/12/14に腰痛を感じたのが最初の違和感でした。

てらはる
てらはる

前日床で寝落ちしちゃったし仕方ないか~。

湿布でも貼っていれば治るっしょ!

…こんな感じで安易に考えていました。

趣味のロードバイクで長距離ライドをした直後はよく腰痛を感じていましたし、ちょっと痛かったですが仕事を休むほどではなかったので、通常通り過ごしていました。

徐々に悪化する左股関節の痛み

すると2022/12/18に容体が悪化。

腰から左股関節にかけての痛みが徐々に増し、歩くのがしんどいほどになっていました。

トイレに行く以外の歩行ができず、ずっとベッドに寝たきりの状態になっていました。

お風呂に入る力もないし、食事も用意する体力がないので、出前館かUberEats生活。

てらはる
てらはる

さすがに痛すぎて歩けなくなるのはやばすぎる!

病院行こ!

と奮起し、2022/12/19に痛い足を引きずりながら近くの整形外科を受診。

レントゲンを撮りましたが、骨の異常はなく、明確な原因は分からないという診断結果でした。

近所の小さい病院なのでCTなどの検査設備もなく、医師によると「単純性股関節炎だと思うんだけどなぁ?」ということで、とりあえず痛み止めを処方されて様子を見ることに…。

痛みの原因が全く思い当たらず、明確な病名が分からなかったのが本当に怖かったです。

足全体の異様な筋肉痛と発熱

2022/12/25、世間はクリスマスだというのに一人暮らしの私は外に出ることもできず、ベッドでぐったりと1日を過ごしていました。

てらはる
てらはる

1週間以上37~38℃の熱が出ているし、さすがに死ぬ。

大きな病院行かなきゃ…。

日常生活送れないしもう入院させてくれ…。

この頃には左股関節の痛みが徐々に広がり、太もも、ついにはふくらはぎにまで達していました。

今まで寝ている分には足は痛まなかったのに、突然ふくらはぎがずっと攣っているような、筋肉痛になっているような感覚がしました。

ただし自分1人ではもう病院に行く力がありません…。

救急車を呼ぶ基準などをネットで調べまくって、本当に救急車を呼ぶべきか非常に悩みました。

てらはる
てらはる

土日祝日だと専門医が病院にいないかもしれない…。

せっかく病院に行っても入院できなかったら、泣きながら帰るだけだ…。

それにこんなことで救急車を呼ぶべきじゃないかもしれない…。

総合病院をはしごして緊急搬送

救急車を呼ぶか悩みに悩んだ結果、結局月曜日が来るのを待ち、痛みに耐えながら自分の車で近くの総合病院に行って外来受診しました。

※皆さんは絶対にこんなことはしないでください。後から考えても素直に救急車呼ぶべきでした。痛みでどうにかなりそうでマジで事故るとこだった。

病院で車椅子を借りて整形外科を受診するも、待ち時間に座っているのが耐えられず、外来診察なのにベッドで横になる始末…。

整形外科の診察では「化膿性股関節炎」の疑いあり、ということでレントゲン、CT検査、採血などで検査をしました。

自分の症状を元にネットの検索を駆使した結果、私は「絶対に化膿性股関節炎だろ!」と何故か確信を持っていたので、このときはアニメ「はたらく細胞」の「黄色ブドウ球菌」への恨みでいっぱいの気持ちでした。

黄色ブドウ球菌 SPECIAL – TVアニメ『はたらく細胞』公式サイト | 第2期制作決定! (hataraku-saibou.com)

そしてCT検査の結果…

整形外科医
整形外科医

細菌が入ったわけではなくて、足に血栓ができちゃったみたいです。

てらはる
てらはる

えぇ!?血栓!?

…原因は私が全く想像もしていなかったものでした。

だって血栓ってあれやん、血が固まって血流止まるやつやん…。脳梗塞とか心筋梗塞とかその類のやつやん。めっちゃ重病やん。やばいやん。死ぬやん。あわわわわわ

整形外科医
整形外科医

循環器内科の先生が今日はいないので、近くの病院が受け入れてくれるか探しますね。

てらはる
てらはる

あ、はい。。。

(なにこれやばいじゃん。総合病院から総合病院てめちゃ重症なんじゃ!?ねぇ教えて私の命は大丈夫ですか。何が一体どうなっているんですか。死ぬんですか。)

先生も看護師さんもいない部屋で待つのは精神的に非常に辛かったです。

そして救急車で総合病院→総合病院に搬送され、病名も特定。

(本当はYouTuberとして救急車動画を撮りたかったけど、その気持ちをぐっと抑えました。足以外は何気に元気ではある。)

このときの気持ちは「安心した」以外の何物でもなかったです。

今までは原因が分からず、治療薬ではないただの痛み止めで体をだましている状態でしたので、私のこの痛みが原因不明の謎の病によるものではなく、既に存在する病気だったこと、そして治療できることが本当に嬉しかったです。

診断内容

中枢型(膝から腸骨まで大腿部)の「深部静脈血栓症」と診断されました。

血栓がお腹~ふくらはぎまでの長い区間に、約1.5cm幅で帯状に貼りついているとのこと。私は血栓と聞いて、粒のようなものが1つある程度なのかと思っていたのですが、予想以上に大きいものでした。

そんな状態でよく生きていたな…と思うのですが、深部静脈血栓症には自覚症状がないパターンが8割もあるそうです。

その場合は自覚症状がないままに、体を動かした瞬間に血栓が肺に流れ、肺が詰まることで肺塞栓症になり、命を落とすこともあるようです…。

また今回は静脈血栓でしたが、動脈血栓の場合はさらに深刻です。脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすのは動脈血栓と言われているので、もし私がそちらの病気だったらと思うと本当に恐ろしいです。

今私がこうして生きていること、治療で完治する可能性があることに感謝しています。

なぜ私が血栓症になったのか?

私は会社の健康診断ではいつもオールA判定です。週に3日はジムに通って有酸素運動や筋トレに励んでいるし、睡眠も8~9時間は毎日とっていました。ついでに会社では水を入れた水筒を常に携帯し、よく水分補給していました。

また食事も気を付けて生活するようにしていました。卵かけご飯、納豆ご飯、鮭、サバ、昆布などを日々食べていたこの私がなぜ…。

ある日の私の食事例(誰がなんと言おうと海鮮丼)
循環器内科医
循環器内科医

現在服用している薬はありますか?

てらはる
てらはる

生理痛軽減のために低用量ピルを飲んでいます。

循環器内科医
循環器内科医

あー原因はそれかもしれないですね。

…全くの予想外でした。

ピルを飲むことで血が固まりやすくなるため、血栓症のリスクを上げるそうです。

もちろんリスクを分かっていて服用していたつもりですが、数年以上も服用していましたし、まさか自分が倒れるとは全く思っておらず、血栓症の症状が出ても全くその可能性を考えていませんでした。

低用量ピルを服用していない人で、静脈血栓塞栓症(血栓症の一種)を発症するのは、年間で1万人中1~5人です。一方、低用量ピルを服用すると血栓症のリスクは高まるものの、年間で1万人中3~9人程度の発症数なので、発症する確率はかなり低いと言えるでしょう。

ピルを飲むと血栓症になりやすい?その確率や予防方法とは?医師が解説します。 | CLINIC FOR

このように可能性はかなり低い、と記載されている文献が多かったので、慢心していました。

原因は断定できませんが、おそらくピルを服用していたことも血栓症の要因の一つと思われます。これについてはまた別途記事にしたいと思います。

病気を経験して学んだこと

以上の経験から、私は下記の教訓を得ました。

自分には関係ないだろうと思っている貴方、次は貴方かもしれません…。

私が得た教訓を共有することで、一人でも健康に気遣う方が増えてくれたら本望です。

自分が健康だといううぬぼれはやめろ

人は何故か自分がずっと健康でいられることや、自分だけは万が一に入らないことを期待して生活しています。

食生活を整えたり、適度な運動をしたりすることで、健康な生活を維持することはもちろん重要です。

しかし、健康的な生活をしているから「自分の健康は絶対のものだ」と慢心するのは間違いです。

また「まだ若いから病気にはならない」と考えるのも危険な考え方です。

例えば

  • コンタクトを付けっぱなしにして寝る
  • 浴びるほどお酒を飲む
  • 毎日コンビニ飯やカップラーメンに頼った生活をする
  • デスクワークで全く姿勢を変えずに仕事する
  • ネット注文でピルやコンタクトを注文しており、病院を受診しない
  • 過剰なストレスが溜まる生活をしている

など、1つひとつは些細なことかもしれませんが、それらの習慣は確実に人を闇に引きずり込もうとするでしょう。

家族や周囲の人を大切にしろ

どんなに一人暮らしで自立していようと、結局人は1人では生きていけません

入院をするときに入院手続きをしてくれる人が必要だし、家から荷物を持ってきてくれる人も必要。

入院中に病気が怖くて眠れないときに支えてくれる人も必要だし、自分が家で急に倒れたときに救急車を呼んでくれる人も必要なのです。

…あまりに自分の直近の内容に寄りすぎてしまいましたが、病気などで心も体も弱っているときは特に人との関わりを欲するものです。

自分が良いときだけではなく、困ったときに助けてくれる、そんな人間関係を普段から作っておきましょう。

まとめ

私が血栓症と診断されるまでの話を書かせていただきました。

私は普段YouTuberとして動画を上げていますが、入院中の今はなかなか動画作成ができないので、しばらくはブログやSNSで近況報告していく予定です。

今回の入院でまだまだ書きたいことがあるので、次の記事も楽しみにしていただけると幸いです。

それでは、また!

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