入社5年目で大企業のエンジニア職を辞めました。【大企業ブランドってそんなに大事?】

ライフスタイル

私は、2018年4月から4年8ヵ月、某大手メーカーでエンジニアをしていました。

1年以上悩み続けてようやく退職する決意ができたので、今回はなぜ退職したのか赤裸々にお話します。

本記事を読んでほしい人
  • 大手メーカーへの入社を考えているが、働き方がイメージできない人
  • 大手メーカーで働いているが、「何か違う」と思っている人

書いた人:てらはる

✅自然が大好きな自転車系YouTuber

✅元社畜エンジニアとして製品開発に勤しんでいた

✅夢は地元の山梨でサイドFIREすること

入社5年目の私が、大手メーカーを辞めた理由

本ブログの内容はYouTube動画でも話しているので、是非見てみてください!

仕事が作業に変わってしまったから

私は、某大手メーカーで込みソフトウェアエンジニアをしていました。

組み込みシステム(くみこみシステム、: embedded system)は、家電製品や産業機器などに搭載された、特定の機能を実現するためのコンピュータシステム総称である[1]

組み込みシステム – Wikipedia

組み込みシステムの例としては、例えば炊飯器。

炊飯ボタンを押すと炊飯スタートし、予約ボタンを押すと時間を設定して炊飯予約ができます。

そのような「特定の機能を実現するためのシステム」を実現するため、炊飯器の中にはマイコンが搭載されていて、そこにプログラムが書き込まれています。

私の所属していた課は、炊飯器ではなく、ある産業機器の設計開発を行う課でした。

設計開発部門では、製品の機能を実現するために、高度な技術を扱うイメージがあると思います。

確かにその一面もあります。

しかし実際には、コアとなる高度な技術以外に必要とされる、面倒かつ膨大な作業がたくさんあります

議事録作成、他部門との調整、社内用の文書作成等々…。

それらの作業を途方もなく積み上げ、ようやく一つの製品や機能を完成させるのです。

てらはる
てらはる

設計開発は、面倒かつ膨大な作業の繰り返しです。

入社したての頃はすべての仕事が真新しく、学ぶことがたくさんあったので、とにかく仕事が楽しかった。

ただ配属後3年もすれば、ある程度仕事を回せるようになり、新鮮さも失われます。

また、私が働いていた会社は思ったより保守的で、リスクを恐れて新しい挑戦をしない風潮がありました。

そのため、お客様の声を聞いて、全く新しい製品や機能に挑戦するというのは皆無でした。

予算や実装難易度を検討した結果、お客様の真の要望を受け流し、リスクを回避するために保守的な開発をすることが多かったです。

既存製品の流用。

他社で既に実現している機能の追従。

そんな業務の数々をこなすのに、必要なのは決まりきった作業だけ。

そんな状況に飽きるのは時間の問題でした。

自分自身の成長がなくなってしまったから

私は、決まりきった作業に忙殺される日々を過ごしていました。

それらが自分の成長に繋がればいいのですが、そのほとんどは会社でしか通用しないものばかりで、リストラなど何か起きたときの武器になるようなものはありませんでした。

てらはる
てらはる

5年間も働いて、エンジニアとして胸を張れるスキルが無いって…。

私やばくね!?

会社にもよりますが、基本的に大手メーカーは、設計などの実務作業を請負会社に委託しています。

よって、大手メーカーの新入社員は、バリバリ開発経験を積むというよりは、管理業務をすることが多いです。

運よくの開発の実務をさせてもらえるとしても、周囲に開発をしている同僚は皆無なので、一人でできる難易度の低いアイテムを担当することになります。

つまり、開発経験を積むことはできても、自分の強みとなるような技術を習得するまでには至らないのです。

貢献感がなかったから

ある製品や機能の開発が終わったら、またすぐに次の開発。

という感じで、エンジニアには休む暇がありません。

自分が開発した製品や機能がどう使われているのか、世間の満足度はどうか、などを知る機会はほぼ皆無です。

また、エンジニアは基本的に褒められない仕事です。

仕様書を書いても、ソースコードを書いても、ダメな部分を指摘され、それを修正して確認してもらう。

これの繰り返しです。

年次が上がってもそれは同じで、誰かに感謝されたり、褒められるということは一切ないドライな世界です。

てらはる
てらはる

お客様の声を取り入れない保守的な開発で、本当に世の中の役に立っているの?

私の労働は誰かの役に立っているの?

ここ数年は、ずっとそれらを疑問に思いながら働いていました。

思ったより自分は人と関わっていたいことが分かったから

同僚の皆さんは常に忙しそうに開発しているので、分からないことを聞くことはおろか、雑談なんてするのは難しい雰囲気でした。

同僚
同僚

ここが分からない?

う~ん、仕様書の何ページ見といて。

ざっくりとした質問をしてしまうと、9割方このような返答が返ってくるので、Yes/Noで回答がもらえるよう、自分で事前に調べておく必要があり、「質問力」が重要になります。

また、ある程度仕事が回せるようになってからは、自分一人でも仕事が完結してしまうので、一日中誰とも会話せず帰ることもよくありました。

私は一人暮らしだったので、一日の中で一言も声を発することがなく、声の出し方を忘れることも…。

てらはる
てらはる

あれ?周りに優秀な人がたくさんいるはずなのに、なんでこんなことに…。

後で母に聞きましたが、エンジニアとして働いていた頃の私は常に寂しそうに見えたそうです。

思ったより私は、人と関わり合いながら生きていたい性格だったようです。

お金のためだけに働くにはしんどかったから

仕事が作業化してしまってからは、自分の成長や貢献感はひとまず置いておいて、お金のために働くことを決意しました。

しかし作業量が膨大なので、残業時間は増える一方。

朝8時から夜21時まで、1日12時間以上、月に45時間以上もの残業をして、仕事に全精力をつぎ込むのは、あまりに人生を無駄にしている気がしてなりませんでした。

終わりが見えているならまだしも、まだまだ未来の定年まで馬車馬のように働かない限り、安定した給料は入ってこない

それに気づいたとき、私は絶望しました。

てらはる
てらはる

あれ?これって社畜じゃね…?

大企業ブランドってそんなに大事?

世間一般で普通の幸せとされる、「大企業に就職→結婚→出産→子育て→老後」という人生はあなたにとって本当に幸せですか?

  • 朝から晩まで会社で働いて、家に帰ったとき子供は寝ている
  • 休日は溜まった家事を消化するのに精いっぱいで、趣味に費やす時間がない
  • 給与は多いはずなのに、家のローンや子供の教育費などの出費が多く、自分にかけるお金がない
  • 唯一の楽しみは、仕事終わりの晩酌、パチンコ、たばこだ

大企業でバリバリ働く優秀な人も、実情はこんなものです。

それって搾取されていないですか?

大企業ブランド、高収入、安定した生活…。

てらはる
てらはる

そういったものを崇拝する価値観は、世間が作り出した幻想では?

お金の勉強を始めてから、私はそう思うようになりました。

日々の生活のために忙しく働く人は、自分の心の声に耳を澄ませることが少ないと思います。

自分のことさえ見失っている人が、例えば政治にまで気を配るなんてことは不可能だと思います。

ちなみに、この間の愛知県知事選挙の投票率は36%で、過去5番目の低さだったそうです。

自分の生活で精いっぱいで、政治に関心がない人が多いんじゃないかなぁと思います。

定年を迎えたときに後悔しないためにも、一度立ち止まって「自分の本当の幸せ」について考えてみることが重要なのではないかと思います。

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